サリー！
ホーキンス！！
拍手っっっ！！！！
場内が明るくなって心の中で大喝采をついつい送ってしまうのも仕方なし。
家族の中で厄介者だった思いリウマチを患った女性と、孤児院育ちで無骨で人当たりの悪い漁師、ある日家政婦を漁師が探していたことから出会う孤独なふたり。「お前の家での序列は犬や鶏よりも下だ」と気に食わないと暴力も辞さない漁師、すべてを捨てて家を出てきた女、ファーストインプレッションはお互いに最悪、それでもお互いの純粋さ故に惹かれ合うふたり。いやいや、サリー・ホーキンス十八番の純粋さと儚さと空気の読めなさが炸裂し、観ていてとってもサスペンスフル。それでもイーサン・ホークの根の善人さがあって、常にふらふらと、安定性は無いけれども観ていられる絶妙のバランス。そして、ミニマムな生活ながらも抜群の色彩設計でステキって思える生活や、彼女の絵筆が生みだす作品の可愛らしさ、隅から隅まで愛らしい作品でございました。
