先に断っておくと
ツッコミどころ満載です
アラが目立ちます
かなり目立ちます
ただ、今回のポイントはそこじゃない
作品単体を楽しむための創作物ではなく
創作背景を理解して メッセージを受け取るための作品だと思います
韓国から単独でやってきたキム・ギドク監督
自ら脚本を書き、カメラを回し、録音も照明も編集も配給も、全てを担った10日間
全てが全てギリギリの中、文字通り必死になって作り上げた作品
その分、ボロボロなところも目立ちました
でも、そういう質以外の部分で心にきました
そこまでして作り上げたかったこの映画のテーマ「原発」
日本だけの問題じゃない 地球規模の全国の問題だと、みんなに知って貰いたくてこの作品を作ったそうで…
鬼才キム・ギドクと呼ばれているだけあって
鬼気迫るシーンが幾つかありました
そこは本当に目を見張りました
すごい 予想を上回る演出
ラストまで緊張感が抜けないストーリーで
今後もずっとこの危機感は頭の片隅に潜んでいるんだなぁと感じました
この作品はテーマ性からも内容描写からも
日本での公開は中々厳しかったそうです
日本の問題なのにね(´・_・`)
それが今やっと日本で上映されるようになったのです
作品完成から約3年という時間を掛けて
やっとこさの上映なのです
私は単純にその監督さんの熱意に感動しました
だって私
海外の事件をテーマに
そのテーマの作品を作る為に
人手が必要な表現方法で
母国語しか話せないのに
1人で
その国に行くって
作品を作るって
ほんとに凄いなって思ったのよ…
とにかくこんなに体当たりで取り扱って貰えて
その情熱に感動しちまったのよ…嬉しかったのよ…
そして日本人監督だったら絶対に無いだろうなぁと思う程のあの残酷さね
鋭くて良かった
ロケ地が新宿なので、私は新宿で観ることをオススメします♪
私も映画を観た後ちょびっとSTOPツアーして帰りました