Diamante

デトロイトのDiamanteのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
5.0
こういった映画はプロパガンダ要素を唱える声を耳にする事があるが、50年経った今も尚似たような事件が繰り返される圧倒的なレイシズムと明確なマイノリティの立場を考慮すると、そういう意見も聞いていて辛くなる事があります。
話の内容としてある違和感も、理不尽が当たり前として観れば至極当然な事で、裁判内容を調べればより遣る瀬無くなりました。
子供の頃に思っていた、映画ナイトオブザリビングデッドのラストの疑問も、フォレストガンプの構成の違和感も理解できるようになり、現在アメリカの犯罪率と警官の殺害率の矛盾から、キャスリンビグローのメッセージは決して過去の悲劇を訴えているだけではない事が分かりました。
同時に人種差別だけではない社会派作品として観るべき映画だと思いました。
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