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グッバイ・ゴダール!のacottのレビュー・感想・評価

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)
3.8
ゴダールとアンヌ・ヴィアゼムスキーがカップルだった時の物語。時期的には『中国女』、最後ににジガ・ヴェルトフ集団も出てくる辺り。
ブルジョワの出身でありながら五月革命の機運をきっかけに、活動家として革命第一の思想、生活をするようになるゴダール。自身も文学一家出身で哲学科に通う学生だったアンヌがその時期のゴダールを一番近くで見ていた、という自伝ベースの映画。

側から見ていると支離滅裂なブルジョワ的言動と(映画製作者含む)と活動家的言動、瞬間で気分が変わったりでアンヌは相当我慢したんだろうなと(アンヌの自伝なのでそこは差し引いて考えても)。

とはいえ、あの偏屈さがコメディになる感じで描かれてるから、映画として観るならゴダールを知らなくても楽しめるようになってる。割れる眼鏡とか。ちょっとはトリュフォー出てくるかと期待してたけど出てこなかったのは残念。
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