グッバイ・ゴダール!の作品情報・感想・評価

「グッバイ・ゴダール!」に投稿された感想・評価

Iri17

Iri17の感想・評価

3.5
随分評判が悪いようですが、僕は演出とか嫌いじゃないです。ルイ・ギャレルはゴダールにしか見えないし、ステイシー・マーティンは可愛すぎる。

ただやっぱり思ったのは、これ映画作る意味あったのかってこと。ゴダールの人柄とか人間関係は、ゴダールの映画に滲み出ているので、ゴダールの映画を観れば、この映画で描かれているようなことは分かる。アザナヴィシウスは何が描きたいのか?ゴダールの真似したいだけですか?
まあ『ウイークエンド』風の演出とか面白かったけど、なんだかなあ…

革命を続けるか、映画を撮るか、この二者択一って人生そのものだし、恋愛そのものでもあると思う。僕はゴダールと考え方が似てるから(無能だけど)結構共感できる部分も多く、付き合ってからすぐ別れることを予期してるくらい、ネガティヴだとこの映画観てうんうんって思うことも多い。
人によって好き嫌いの分かれる映画ではあると思う。
scarface

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2.9
ステイシー・マーティンのかわいさで乗り切れた。
ただ、アンヌ・ヴィアゼムスキーではない。
ゴダールのダメ男ぶりがあまりに酷くて愛らしく…ってそんなの誰が見たいんだ!笑

ゴダールってそんなにラブストーリー要素を抽出しても面白くなり得ない存在じゃないですかね。

ゴダール愛溢れる作品っていう感じとも違うんですよね。
いや、よくよく考えれば、原作がゴダールの妻の自伝なのでそりゃそうか!

映画史的には面白い人だと思うので、どっちかというと本人のストレートな伝記モノの方が需要がありそうですね。

でも、とりあえずステイシー・マーティンの抜群の可愛さに救われました。
実のところ、そっちがメインのつもりで観に行ったのでOKです!
sk

skの感想・評価

3.3
ゴダールをコケにした映画とあって当然オマージュと思える映像表現が散見する。俳優がゴダールを名乗っている、アンヌの自伝的小説が原作である、が故に、ここで演じられた人物像が鑑賞者によってはそのままゴダール本人に投影されかねないのが何とも不憫に思われる。コメディとして見るには十分に楽しめるが、ところでこの監督は映画としてゴダール以上のものを作る意欲はあるのだろうか。
tak

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3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャン・リュック・ゴダール監督の「中国女」主演女優で妻でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化。「アーティスト」でハリウッドクラシックに敬意を表したアザナヴィシウス監督だけに、ヌーベルヴァーグをどう料理するのか興味があって鑑賞。

アンヌの眼から見たゴダール像。しかもフランスは1960年代の五月革命真っ最中で、思いっきり政治に傾倒していた時期のゴダールだけに、やたら偏屈でめんどくさい人物に描かれている。ただ五月革命の頃って、革命派か反革命派かいずれを支持するのか、国家を二分する論争となり、市民も二者択一を迫られているような時代だったと聞く。ただでさえ政治や主義、哲学について持論をもつ彼が、暴言を繰り返し、他人の意見に耳を貸さない様子は確かに観ていて不快。それが時代の空気でブーストされている。僕はこの時代のゴダール作品「中国女」も「東風」も観ていないけど、小難しい映画なんだろうか。

しかし映画全体としては、スタイリッシュな映像美と、アンヌ役ステイシー・マーティンの可憐さでかなりの好印象。ゴダールらしい手持ちカメラの映像、ベッドの上のアンヌをモノクロで撮る場面やインテリアのビビッドな色彩はとってもオシャレ。ゴダールが壁に書かれた悪口を見て落ち込むと映像はネガポジ反転し、「勝手にしやがれ」で流れたコマ切れ音楽のようにレコードの針が飛ぶと映像も呼応する。またアンヌの髪型はそれ程変化がないけれど、映画前半のミニスカートが露出の少ないパンツルックになり、衣装で19の娘が大人になっていく様をうまく表現していると思った。アンヌにオファーされたイタリア映画の脚本を巡る場面では、「無駄な場面では脱がない」とアンヌに言わせておきながら、画面の二人は無修正の全裸(抵抗がある人は要注意・笑)。まさに無駄な裸というユーモア。メガネが壊れるコメディ描写も含めたアザナヴィシウス監督の遊び心は、ゴダールの自由な作風とは違うけど、彼なりのヌーベルヴァーグへの敬意なのだろうか。

主演二人の熱演に支えられた作品。女と男のすれ違い。後味は決して良くないけれど、どんなだろ?と観ないでモヤモヤするくらいならまずは観るべし。
ゴダールの2番目の妻で、彼の映画「中国女」の主演を務めたアンヌ・ビアゼムスキーの自伝が原作。
2人の出会いから別れまでを描いており、ゆえに、ゴダールの描写は辛辣。
芸術家や作家の元妻、元恋人による手記って、たびたび世に出るけど、女性目線による男性芸術家の評価って、たいていが厳しいものになってるのだが。

本作でも、ゴダールは妻1人とまともに向き合えないダメ男として描かれている。
小心で他人の目を気にするくせに、口をついて出る言葉は攻撃的で、すぐに周りと対立する。
容易に不機嫌になり、付き合うにはめんどくさいこと、この上ない。

しかし、当時の背景も知る必要がある。
1968年、まさに政治の季節、フランスは五月革命に揺れていた。
ゴダールの自由精神は革命と共鳴する。革命に憧れ、革命に絡め取られ、革命と愛と映画の三角関係に振り回されるゴダール。
彼もめんどくさいのだが、当時のフランスがまた、めんどくさかった。
革命か体制か。
当時あったのは、この二択だけで、何か物を言う、何かを表現しようとするならば、このいずれかを選ばなくてはならなかった。
革命とは現状の否定だ。ゴダールは過去の自作や映画(産業)すら否定し、そうした発言への批判にまた疲弊していた。
彼の不機嫌には、革命に向かう高揚感と空回りする焦燥感があった。

僕たちは歴史の「その後」を知っている。
共産革命は世界の労働者を救わなかったし、共産圏の指導者たちはひどい虐殺者で、西側諸国は経済発展を謳歌し、結局は革命が起こって政治体制の転換を迫られたのは共産主義国家のほうだった。

映画の中でゴダールがレストランで居合わせた老人に突っかかる場面がある。老人は2つの大戦で戦い、そして反ナチのレジスタンスだった。それを聴いたゴダールはこう問う。「それで出来たのが、この社会か?」

日本でもちょうど1968年を取り上げた本が出たり、展覧会が開かれたりしている。
あれから50年、世界はマシになったのか。映画は?そして愛はどうか?
そんなことを考えさせられた。
監督は、ゴダールが好きなのか?
ゴダールへの敬意を感じられない

ステイシーマーティンはとてつもなく可愛かった

内容はコミカルなんだから、R15+にしないで、むやみにルイガレルたちをすっぽんぽんにする必要はないのでは。
アザナヴィシウス監督は信頼しています。
終始言葉だらけだけど説明臭いわけではないし、ちゃんと感じられるのでヌーヴェルヴァーグは好き。
絵があまり好みではなかったけど、これといった不足は見当たらない。優等生なので。
nnn

nnnの感想・評価

3.5
19とか20は思考が未熟なくせに
決断ができてしまうからいっぱい間違える
違和感は無視しない目をつぶらない誤魔化さない
間違えることがだめじゃなくて、きもちおし殺すことがだめ
どんなことであれ意思と意見を持つことはとても大事
那珂

那珂の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんともまあ切ないというかなんというか…フランス映画のようなロマンな恋愛をしてみたいと思えたり、同情できたりとコース料理の様に気分が変わる作品だった。久しぶりに感情移入した
登場人物の感情の変化を上手く表してるなと思った。流石フランス映画
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