ぶん

26年のぶんのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
3.4
アニメーションから始まる惨殺なシーン。
原作が漫画だし、この惨殺シーンを実写化するには惨たらし過ぎるという配慮からなのかも知れないが、このあとの復讐にしっかり感情移入させるにはここも是非実写で演じて欲しかった。

とは云えこの事件、「タクシー運転手」を観て興味を持った人が多いのか、ここにきて更に反響しているみたいだ。

題材はしかるべく質は良いのだけど、ストーリー展開がイマイチ足踏み状態。
そこまで意を決していながらもしっかりとした計画性のない暗殺。射撃にこだわる意味も分からないし、いっそ首を締めてしまえばいいのにとも思った。

不甲斐ない結末を訴えるも、何かが先走り過ぎたような気がする。

ただこの光州事件、この事実だけは重くて考え深い事件なのでそれに助けられた作品だったと思う。
ぶん

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