シルク

26年のシルクのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
4.1
光州事件がベースのフィクション劇画となっていましたが、実在の人物、今も健在の人物(全斗煥元大統領)をターゲットにした作品をつくってしまうところは、韓国ならではというか、ホントにすごい!

光州事件、民主化を求めての市民運動を、自国の軍が武器で民衆を弾圧するという信じがたい衝撃。
死傷者が四千人以上というから、もはや戦争レベル。

最愛の家族を殺された遺族、突然に奪われた人生、それでも指揮したといわれる張本人は恩赦で世に出ては、責任はおろか自分は何の罪もないと、開き直る。

厳戒態勢の中、公用車の列をならして行く先はバトミントン⁈

幼い子の前で両親が殺され、姉が殺され、母親におんぶされてた子は目の前で母親が殺され、父が焼身自殺をして残された娘。

そんな彼等が一人の元軍人の呼びかけに集まる。

そしてラストは…力が入った!!そして…そう結果は分かってる。
まだ、生きているものね。
でも、この作品は何か上手く言えないが大きな意義を残したと思いたい。
シルク

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