自己中で頑固で変わり者のオヤジに振り回されてきた息子と娘、そして異母兄弟がオヤジの病気を期にまた新たな関係を築いていく話。
親の介護という誰もがぶち当たる時期、それに伴いそれまでの家族関係が露呈してトラブルになっていく様が生々しく描き出される。
次から次へと感情移入する人が変わり、気付くと全員に感情移入している。
一時は憎しみで溢れたり、ふと、あいつも大変だったんだな、と相手の人生を慮ったり。
多かれ少なかれ、誰しもが抱える親との確執による、トラウマ、承認欲求、、絶え間ない家族と人間関係の葛藤。
だが全員が結局はオヤジの血を引いているのが垣間見れる。ああ、面倒臭いけどこれが家族。
そして次の世代へ受け継がれる血筋…