アラシサン弐

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)のアラシサン弐のレビュー・感想・評価

4.0
この監督が描く家族はどこかぶっ飛んでいて関係も複雑なのに、会話も行動も何となくゆるくて馬鹿馬鹿しい雰囲気を纏っているから、重すぎず軽すぎずに観れるから好きだ。

この手の親族たちが一堂に会してワチャワチャするような作品って、互いの抱えていた不満とか確執が溜まりに溜まって爆発するところが見どころの一つだと思うのだけど、この家族たちは割と仲良しというか踏み切って険悪にならないのよね。

原っぱで子供のじゃれ合いみたいにしばき合いしてるのとか全然スマートじゃなくて、本当におかっしくてかなり笑わせてもらった。

親父が相当面倒くさくて周りを振り回す存在として描かれてるけど、ダニーもマシューも仲良く老人の車ボコボコにするような人間だし、ジーンもエライザの変なポルノ作品に協力して喜んだり、彼の子どもたちも一歩引いて観るとかなりダメな大人だし芸術家気質を継承しているのが皮肉で面白い。

やはり血は争えないし(改定)されても受け継がれていくってことだね。
アラシサン弐

アラシサン弐