ここまで極端に「美しい」と「気持ち悪い」の狭間にある作品は珍しい、、
(一部、幼児用に改変の必要あり🈲だけど)絵本があったら子どもに読ませたいくらい素敵だった!!
正直、かなり人を選ぶ作品ではあるし、あの半魚人(仮)のビジュアルをふまえると賛否両論があるのも頷ける。
ただ映画を観る上で「最後まで映像に飽きない」というのはかなり重要なポイントだと思っていて、今作はとにかく"画"を観てるだけでワクワクしたし、単純に「私のタイプの映画」だった。
浴槽の塩水、窓を伝う結露、エリザの涙、堕ちてゆく海ーー。題名通り、水の形や彩度、そしてその効果に魅了される。エリザの感情によってカラーからモノクロに変わる演出は、『5時から7時までのクレオ』とかクラシック映画の影響??
とにかく「エリザが言葉を話せない理由」も「エリザが彼を好きになった理由」の腑に落ち方も、おとぎ話として完璧。
半魚人(仮)は「彼」と呼ばれていたけど、作中であえて名前をつけなかった理由も気になる。
ゲイのご近所さんが、推しメンに会うためにまっずい蛍光色のパイを買い続けるのが可愛かった。あと、エリザが帽子を聴診器のように窓に当てて外の音を聞くシーンも好き。
【ネタバレ注意】
「人間のエリザが半魚人に惹かれる理由が分からない」という意見が多かったけど、
個人的には、エリザが人間じゃない(首筋にえらがあった)から同種の半魚人に惹かれたのかな?と勝手に解釈しました、、