ジャッキーケン

シェイプ・オブ・ウォーターのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.7
期待以上どころか天井突き抜けた傑作!!!

デルトロが描く人間と半魚人の愛
「愛」に国境はないとか言うもんだけど愛は無限大、人間であれ、動物であれ、愛し合うことさえ出来るならばそれはもう愛なんだ

「美女と野獣」のようなおとぎ話ではなく生々しくも動物的な愛が感じられる
まず主人公が風呂場でオナニーして始まる恋愛映画ってあるのか!?これしかないだろ!!
しかも2回!!!

半魚人の一目惚れからの恋愛模様、ソ連とアメリカの政府の犬たちと半魚人を助ける「人間」たち、デルトロが幼少期に親しんでそうな映画館、ミュージカル番組
タップダンスするサリーホーキンスが可愛いというか本作のサリーホーキンスは可愛すぎる

サリーホーキンスが最高としか言えない、まさかのフランシスマクドーナンドを超える演技、「パディントン」では普通のイギリスおばちゃんなのに本作は口がきけない欲求不満な中年女性で手話の演技、41歳の裸体とは思えない美しさ、半魚人とのセックスは芸術の域だしなぜ半魚人に一目惚れしたのかすごい納得
惚れました!オスカー受賞してほしい

半魚人はクリーチャー好きのギレルモデルトロが愛するキャラだからCGを起用しない質感のあるパンズラビリンスは流石デルトロだし半魚人が立ち上がるシーン、サリーホーキンスと抱き合うシーン、全てが良かった

主人公二人以外も「人間」側の人たちの優しさ、チームプレイ、半魚人に対する優しさ
オクタヴィアスペンサーは「ドリーム」に続いて本当に本作も良い役、あんな話通じる同僚いないよ

甘ったるくないおとぎ話
大人のためのラブロマンス
ボンクラのためのラブロマンス
デルトロは決して顔で良し悪しを決めない最高の監督だし愛の形は無限大

童心を忘れないで映画を撮ってきたデルトロ監督
本作はデルトロが描く究極のラブロマンス、同ジャンルでまたデルトロが映画を撮るなら本作を超える映画を撮るのは相当ハードルが高いと思うよ!

スリリングで2時間があっという間
パンズラビリンスのグロ要素と性描写にかなり踏み込んでるから万人には勧めづらいが最高の恋愛映画!間違いなく今年ナンバー1恋愛映画

うわああああああ!!なんども見たいぞおおおお!!