心の奥深いところで震えました。
愛ってやっぱり理屈じゃなくて
どんな姿でもどんな立場でも
無償の愛とは美しく、かくも尊く。
きっかけが同情であっても好奇心であっても、
愛なんだなーと思いました。
以前に美輪明宏氏が「相手を玉だと思って接すると外見に囚われず中味が見えてくる」と言ってましたが、彼女には中味が見えたのでしょう。
人間ではない「彼」を好きになるのはかなり現実離れしているのにちっとも違和感なくて、むしろ、声を失った人魚姫が男性不信を乗り越えて恋をしたのかもしれないとか、そんな風に考えてたら、喉には何も詰まるものはありません。
おまけに、美女と野獣のように野獣が姿を変えて美しい男になったりしないところに純真さと納得感を感じました。
キスで元の姿に戻ってハッピーエンドなーんておとぎ話はよくあるけど、本作の終わり方の方がよっぽど最高です。
そしてキャストがよかった!
アカデミー作品賞おめでとう!