ももまま

シェイプ・オブ・ウォーターのももままのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

シェイプ・オブ・ウォーターついに隣町TSUTAYAにてレンタルし、鑑賞(^-^)✨

…しかし…期待値が高すぎたのかイマイチ波にのれませんでした…( ̄ー ̄)

まずイライザ…は魅力的なキャラでしたね。見事に「大人の童話」の主人公として摩訶不思議な魅力を表現しています。

そして半魚人…リアルでしたね。ついシンゴジラのラブカ進化形を連想してしまうほどの力の入ったキャラデザインでした。
ここ大事ですね。見た目がアレだと下手したら仮面ライダーとか半魚どんを連想してしまい奇怪なコメディになる危険性ありますから(;´д`)

非常に個人的な意見になるのですが、正直、共感し切れなかったな…というのが率直な感想で。
いや、あれは未知の生物に対する慈愛や畏敬の感情なのか、マイノリティとしての共感と連帯意識なのか…でも猫食べちゃう存在にロマンチックな感情を抱けるのだろうかという…(下手したら人間も食べれるかもだし)
バスルームに水を満たして抱き合うシーンなんかは、幻想的というより不可能ではないかもしれんけど無茶苦茶やろ的なサブリミナルマインドがツッコミ入れてきて、微妙な感じでした。

確かに、人種や職業、同性愛などがはっきり差別対象として表現されても大多数が泣き寝入りしていたアメリカの一時代。
残酷な男が家庭ではマイホームパパを演じていたり、イライザの親友である老いたゲイの初老男が半魚人に、「俺たちが生まれるのは、早すぎたか遅すぎたなぁ」なんて呟くシーンは、リアルで苦笑いしてしまいますが。

この監督が何を表現したかったのか。
マイノリティの問題を強調してる割には薄っぺらい気がして、いやこれアカデミー賞って、フーンそうですか的なシュールな気分になった映画でした。

(追記)
こうした作品には、独自の解釈を当てはめて自分なりに楽しむという余地があることは高く評価されて良いと思います(^-^)

例えば、イライザと半魚人はお互いが孤独であるが故にその『孤独』を鏡に映し出し互いに半身であるかのように愛したのかもしれないし。
そうするとそれは人類全体に共通する永遠のテーマになるわけです。
そして未知の存在を身近に感じた時に人間がとる様々な行動。そうしたものを寓話的に表現している様は、興味深いです(´ω`)
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