研究所の清掃員と研究対象である半魚人の恋ーと書けば大筋の内容はわかりそうなものですが、実際には見ないと「どんな映画か」を語れないような作品でした。見る前と見た後のイメージが全く違います。
私はあまりこの作品を好きにはなりませんでしたが、今の時代にマイノリティを主役とするこの映画が撮られた意図はよくわかるし、これほどまでも広く受け入れられてることは素晴らしいことのように思います。そしてこれほどまでにギレルモ・デル・トロのパーソナルな作品が、映画賞を獲りまくったというのも驚異的です。
サリー・ホーキンスの演技は文句なく素晴らしいし、作品全体を通して色味が綺麗です。水の色を表すティールカラー。
半魚人の受け入れ方としては主人公よりおじさんとゼルダの方が自然なように感じたなぁ。
おとぎ話と現実の落としどころが自分には合わなかったのかもしれません。そこがこの映画の新鮮なところでもあるのですが。
