たっかん

アナと雪の女王2のたっかんのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)
5.0
この映画すごい好きです。アニメーションもスーパー綺麗で躍動感半端ないですし、テーマも強く、かといって説教くさいものではなく、彼らの生き様で表すものでした。歌の中ではエルサのinto the unknownも好きですが、アナのThe next right thingが1番好きです。次にクリストフのReindeer(s) Are Better Than Peopleですね。めちゃくちゃ歌上手かったです。

①誰しもが生まれながらに先人から引き継ぐ罪がある。先人から引き継ぐ遺産には負の遺産もあり、大きな罪だったりする。見て見ぬふりをすることもできるし、そもそも気づかないことだってある。それに気づいた時、人はどうするか。今この時の幸せが罪の上に成り立っているとしたら、変わらないでいて欲しい幸せをどうするのか。罪を、事実を引き受けて、考えることはできるのか。そして向き合った上で、手放し、Sacrifice、自己犠牲するのか。そしてそれを賛美し推奨するのか、それとも新しい未来を作るのか。

②変わりたくない、変わらないでいて欲しいという気持ちと、変わりたいという気持ち。今ここを守るのか、新たな探求をするのか。どちらも尊く、今ここを守る中で変わるものもあって、新たな探求をする事で明らかになる変わらないものもある。どちらを選択しても、絶望的な未来が待っているかもしれない。身動き取れず、どうしたらいいのか分からず、Darkness。その時どうすればいい?Just do The next right thing……これしかない。Take a step, step again.

……さて、ここからは愚痴ですね笑。ちょいネタばれしつつなので、ネタばれがアレな方はここで終わりです。

やー、なんかこー、いかに自分がクソかという事に気付かされましたね。
 まず、アナとエルサってお互いがお互いの安全基地になっていて、2人とも両親から大きな愛をもらって、それを素直にとても大切にしていて、2人とも根底に確固たる愛があるんですよね。そのうえでなにかに取り組んでいくっていう。まあ自分にはないよね笑。
 極限の状態で、動き続けること、The next right thingやってこーっていうアナ、すごくね?あれすごいわ。最愛のエルサとオラフが亡くなって、自分も出口の無い暗闇にいて、もう絶望ですよね。まあ自分はそういう存在いないし、祖父母亡くなった時も全然悲しくなかったんですがそれは置いておいて……。あんな絶望の中、じゃあ私はどうするか、できる中で最善と思うことをするしかない、1歩1歩進むしかないって言って歩み出すの、すげーーーー!くないっすか?あれはね、すごいわ。エルサはエルサで与えられてしまった者の試練あったと思うし、それはすごい大変なものだったと思うんだけど、やっぱり持たざる者が絶望から這い上がっていく姿って本当に心にくるものがありますよね。あれ、すごい響いた。まあ泣きましたよね。うん、思い出しただけで泣いちゃう笑

与えられてしまった者って書きましたけど、なんだろ、実際はエルサ自身がそもそも第五の精霊で、記憶なく精霊として生まれてきていたので、与えられたってことはないんですけど、でも記憶ない状態だと、なんなんこの力!?って感じですよね。それで与えられてしまった者って書きました。

実はエルサが精霊でってやばくないすか?笑 あの伏線回収はすごい。まじかってなりましたね。やあ、ディズニーすげー。