このレビューはネタバレを含みます
良作です。「アナと雪の女王」は二部作で、2を観て完成する感じです。
1でアナに共感出来なかった人もこの作品を観るとアナの人間性や孤独感、不安感を理解できます。
今作でアナは自分の存在意義に悩み、自分から離れていくエルサに不安を抱きます。
エルサもエルサで自由とありのままを求める人だから、一国の女王としてはあまり向いていないんですよね。
故にラストでアナが女王になる展開には納得出来ました。
オラフが随所で鋭い発言をしたりメタ発言をしたり伏線を張ってくるのも面白くて中々良い役割をしてます。エルサの分身的な存在なので凄く純粋で頭が良いんだろうなと思う
曲は前作ほどキャッチーではありませんが、個人的には2の方が好きです。
子守唄が流れると共に映し出されるタイトルバックがすごく良いです。
前作の伏線と謎を回収しつつ、シリアスなストーリー展開が子ども向けとは思えない面白さ
1よりも繰り返して観るくらい好きです
ただ、これはディズニーの悪癖なのですが、多様性だったり悪役なんていない的なコンセプトを掲げてるのに、前作の悪役であるハンスを他作品のベイマックス作中で石像にして破壊させたり、笑えると思ってそういう描写をネタで入れてるところが無邪気でほんとに怖いです。
悪役だから、敗者だからどんな風に扱ってもいいっていう感性は日本人の感性には合わないのかもしれません