映画館で吹替版、ストリーミングで字幕版の2回鑑賞。
メガヒットを飛ばしたアナと雪の女王の続編。あれから3年後のお話。
エルサが無事女王に就いて以来、アレンデールの人々は平和に暮らしていた。
しかし、どこからともなくエルサを呼ぶ"声"が既に守るものを手に入れた彼女を悩ませていた。
「この声はいったいどこから来て、何を伝えたいのだろう。その姿を見せて。」
そう問い返すエルサだったが、その瞬間国中の火は消え、水は止まり、風は吹き荒れ、地は揺れ動いた。
この国の外に解決する方法があると知り1人旅立とうとするエルサだったが、仲間たちがそれを引き留める。
結果として、エルサを支えたいアナ、アナを支えたいクリストフ、クリストフと一心同体のスヴェン、好奇心旺盛のオラフも一緒に冒険に出かけることになる。
果たしてその先にはどんな真実が秘められているのか。5人は無事アレンデールを救う事ができるのか。
あらすじは以上だが、続編というだけあってそれぞれのキャラクターに強く焦点が当てられている。
登場人物一人ひとりが自分なりの意思で行動して物語が進んでいくが印象的だ。
しかも、同じ目的を持っているのに守りたいものが全員絶妙にズレているので、ことごとくすれ違う。
この辺の誘導はめちゃくちゃ上手い脚本だし、全員に歌も割り当てられているので個性も出ている。
またサーミ人をモデルにしたキャラクターも登場するが、単なるモチーフではなく物語の根幹に関わっている。
こうした歴史から引用するスタイルはポカホンタス以来だろうか。
ここを説教臭くしないで映画にしてしまうディズニーはさすが。
物語のオチについては初めて見た際は少し唐突にも感じたが、もう一度見返すとなるほどとしか言いようがない。
エルサは自分を見つけ、アナは自立し、クリストフは最愛の人にたどり着き、スヴェンは主人を護り抜き、オラフも分別を手に入れた。
前作で練り上げられたキャラクター像を元に、丁寧に成長させた結果だと思う。
続編としてここまで上手く補完させているのもすごいし、Happily ever afterの続きを描くのも現代ディズニー作品っぽくて好き。
前作のモンスター級の出来からすると随分と優等生になっているが、「絶対に失敗できない続編」としては100点満点。
ただ、前作を見ていないとついていけない作りにはなっているのは仕方ない。そこだけは予習必須。
そして、今回の映像頑張ったねポイントは水です。皆さん、水を見ましょう。