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ボヘミアン・ラプソディのmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

実在したフレディマーキュリーとQueenについてはあまり知らないので、これはあくまで本作品の感想です。

オープニング曲がエレキでアレンジされてるのにまず鳥肌。映画として最高の作品だと思う。起承転結がしっかりしてて、映像と音のワクワク感もあって、俳優陣が本気で楽しんで演じてる。

序盤は、才能に溢れた、自由な、自信のあるフレディ。全てが順調で、世界が彼を中心に回ってる。

中盤、自分のセクシュアリティに気づき彼女と別れる。他のメンバーは家庭を持ち、孤独を感じるようになる。孤独が故に暴走。

終盤、本当に大切なもの、大切にしたいものに気づく。エイズに罹り自分の命は長くないと知る。ライブエイドの選曲。

「I decide who I am」大切。

最初の方のフレディは、割と自分本位。でも才能があって、周りはみんなフレディの才能を信じてるからついて行く。人を寄せ付ける魅力がある人だったんだろうな。途中のフレディは、周りがフレディの自分勝手に付き合いきれなくなったが故の孤独。フレディは良くも悪くも常に周りに沢山人がいたから、悪い人に漬け込まれもしたけど、結果大切な人たちに救われて愛されて、幸せだと思う。その大切な人たちに救われることができたのはフレディがその人達を信じることを選んだからで、フレディが信じられるほどの愛を注いだメンバーとメアリーはやっぱり素敵。そして、それだけ愛されるのはフレディの人間としての魅力があったから。

最後のフレディの強さは涙が止まらなかった。無駄にしてる時間はない、同情されたり悲しんでる暇があったら音楽が作りたいって、心から自分の使命は表現する事だって思ってなきゃ言えない。

この映画は(というか基本的にQueenにを題材にしたもの全てが)フレディマーキュリーを主軸にして作られてるけど、そのフレディマーキュリーを支えたバンドメンバー3人、父、母、妹、メアリー、マイアミ(ジム)、ハットン、みんな素敵な人だな……。

元のQueenについて知りたくなった。曲も聴きたくなった。
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