AKI

ボヘミアン・ラプソディのAKIのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
《時間を無駄にするな、ハンマーが振り落とされる》

これはラスト21分のためにあるような映画で、その前は全て伏線、ライブ(歌詞)がこの映画の答えのようでした。

そのライブは世界最大規模のチャリティー公演「ライブエイド」。(YouTubeで当時の動画があったので、鑑賞後に見たらびっくり、完コピでした)

QUEENの歌で視聴者からの寄付の電話が殺到するというシーンがあり、それはパパの教訓(善き行い)にリンクしているわけですが、そうさせたQUEENの力という構成に全く無理がありません。
音楽で観客が1つになり、感動が平和を生むというのに納得させられます。

ボヘラプの曲「ママ、僕は人を殺した」の歌詞はどうやら異性愛の自分を殺したという意味らしいとか、この映画のトリビアがネットのあちこちに散らばっていて、読むのが楽しかったです。

一番驚いたのは、劇中歌はフレディ本人の音源を使いつつも、フレディに似た声の人が歌ってるとか。すごい。
二代目QUEENとしてデビューしてほしい。

ちなみにストーリーは実際にはかなり脚色されているようで一般人には受け入れ難い部分(薬とセクシャリティとバンド仲)が大幅に省かれているとか。
個人的にディープな部分は見なくてもいいので事実との乖離があったとしても、私にはこのくらいがちょうどよかったです。

歴史としてではなく、エンタメとして
楽しめました。
QUEENのコンサートに行った気になれます。
AKI

AKI