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ボヘミアン・ラプソディのinazumaのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.5
周りがボヘミアン・ラプソディの話ばっかしてて、「まだ観てないの?」「本当に映画好きなの?」などと暴言を突き刺されながら3ヶ月を過ごしました。
バーフバリ祭のとき以来の置いてけぼり状態に…😱

ようやく映画館で鑑賞しましたが、3ヶ月たった今でも劇場は満杯。この冷めない熱気も納得できるパワー全開の内容になっていました。

クイーンには特に思い入れもないし、有名な曲は聞けば分かるなー止まり。あとは神奈月のモノマネでフレディの出で立ちを知ってたぐらい。
…余裕で大好きになっちゃいました。早く全曲聞きたい。クイーンの曲作りのスタンスをフレディが説明するシーンでワクワクが止まらない。"手法"なんかいらない。オペラだろうがディスコミュージックだろうが何でも取り入れる。この時点で「楽しそうなバンドやねぇ」と思える。そして爆音でかかりだす名曲たち。「ウィ・ウィル・ロック・ユー」なんてテレビで散々流れて完全に聞き飽きていたというのに"ドンドンパン!"でもうアガルアガル!⤴️かかるタイミングからして文句なし!

ドラマパートは一切の無駄がなかった感じですかね。良いところ挙げたらキリがないです。2時間があっという間。お金ないから車売ろ🎵から始まり、仲間割れしようと、難病を患おうと、安易なお涙頂戴展開にもなることなく、ちゃんとクイーンがカッコいいまんま終わる。あの終り方も潔くてGOOD!

役者でいうとヒロインのメアリーが良かったです。表情の作り方が絶妙。いったい今どういう心情でフレディと接しているのか、よく分からないけど、何か気持ちがよく分かる!
序盤、フレディに「好き」と言われたときの鏡越しの彼女の表情が何とも。嬉しくて笑ってるのかと思いきや、口を歪ませてるだけ??嬉しくない??どっち??
この表情ひとつだけで、中盤のあるシーンでの、フレディがゲイであることを「実は前からそんな気がしていた…」という彼女のセリフが活きてくる。
なんやこれ…めっちゃ切ないと感じたと同時に上手いなーと思いました。
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