ある田舎町に移動サーカスの一行がやってきた。
彼らはあるものをショーで披露することにしたのだが、まさかそれが伝説のUMA ジャージーデビルであったとは町の人達は知る由もなかった・・・・。

ルーダイヤモンドフィリップス主演のB級スプラッターモンスターアクション映画。
さすがRHIがCGを担当しているだけありジャージーデビルが空を飛ぶシーンなどはなかなか良かった。
個人的にはジャージーデビルよりもジャージーデビルに息子を殺された神父の極悪非道っぷりが怖かった笑
ラストの対決は少々あっさりしていたが全体的に悪くない出来だった。
ただ、ジャケットほど大きくはない【人間と変わらないサイズ】ので注意して下さい笑

ネブラスカ州リライアンスにカーニバルがやってきた。カーニバル最大の売りの見世物小屋で目玉として展示されたジャージーデビルが暴れだして逃げ出してしまい…というストーリー。
ルー・ダイアモンド・フィリップス主演のモンスターパニックです。
田舎町にやってきたカーニバルの見世物小屋に展示されていたジャージーデビルが逃げ出して人を襲い、ルーさん演じる保安官が事態を解決しようとする内容ですが、ジャージーデビルが題材というのは結構珍しいですね。その名前通りニュージャージー州で目撃例が多発したUMAですが、本作ではガーゴイルの様な翼の生えた悪魔という感じのデザインで描かれています。ジャケットの様なデカい感じではなく、人間と同じくらいの大きさですが、RHIが手掛けてるだけあってCGの質は良く、空中から人間に襲い掛かったり、車や窓ガラスぶち破って襲い掛かってくる姿は結構見応えありますね。ただ、前述のように小さくて、怪物が人襲うシーンも少ないのでモンスター大暴れを期待した人はがっかりするかもしれませんね。
また、見世物小屋が題材になってるだけあって、顔が二つある人や、巨漢の怪力男、豹女、舌に鉄の棒突き刺す人などフリークスな人達も登場します。あれはメイクなのか実際の人なのかどっちなんだろう？
今作では怪物の怖さよりも人間の怖さの方がメインに描かれてますね。怪物を連れてきた強欲な興行主カブリーニとカーニバルを邪悪の巣窟と考える狂信的な牧師の二人が特にキャラ立ってましたね。カブリーニは冒頭からジャージーデビル捕まえてきた密猟者を金払うと見せかけて殺しますし、主人公より先にジャージーデビル捕まえようとして部下と一緒に誤射して負傷した保安官助手を麻酔銃撃って麻痺させて部下にナイフで刺させて血を流させて囮にしたり、その部下もナイフで刺して木に縛り付けて囮にしたりと極悪鬼畜ぶり発揮して前半の悪役として物語引っ張っていきます。牧師は元々見世物小屋良く思ってない所に、ジャージーデビルに息子を殺されて完全に発狂して怪物だけじゃなく罪もないフリークスの皆さんも皆殺しにしようと自警団煽って焼き討ちしたりと中々のイカレっぷりで後半盛り上げてくれます。麻酔針で一旦怪物倒したりと結構この牧師さん凄い。
主人公の保安官は何とか事態を収拾しようと奔走して自分で死体検死して人間が関わっていること突き止めたりしますが、牧師さんに呆気なく気絶させられたり活躍は少なかったかな。終盤は見せ場ありますが。
直接的なゴア描写は少ないですが、襲われた人間の死体はTVMにしてはグロい。カブリーニの舌を切り取る所が一番グロいかな。
見世物小屋が題材だったり、後半の集団の人間の暴走や、人間に殺される人達の方が多い所等ダークな雰囲気漂ってますね。
ラストはアッサリし過ぎな感じはありますね。あの人まで死ぬとは思わなかったけど。
全体的に小粒な感じですが、怪物のCGのクオリティは悪くなく、人間ドラマに力入っていてルーさん始め演技できる人揃えてテンポも悪くないので、「～ライジング」系の中では良作と言える作品だと思います。個人的には結構楽しめました。

ふざけてないモンスター映画でよかった