48年目の想い出づくりは
「ヘミングウェイの家」に向かって
ジョンとエラの旅は
二人っきりでゆっくりと始まる
アルツハイマーが進むジョンは
あっちとこっちの記憶をいったりきたり
「戻ってきたのね」
「思い出したのね」
ジョンの記憶が戻るたびにエラは喜ぶが
自分の知らない秘密も知ることにもなる
エラの体調も徐々に崩れる
いつまでも二人で連れ添っていくと
何もかも赦し合い
この旅を想い出として終えると
ヘミングウェイについて滔々と語る
バーガーが食べたい!と叫ぶ
キャンピングカーを運転する
パーティーでは夢中になって踊っている
いくつになっても
アルツハイマーであっても
本当に好きなものは忘れない
エラがジョンに聞く
「エラは誰?」
「エラは知っているの?」
わたしを愛しているの?と聞けば
いまのジョンは何と答えるのか?