こてつママ

ロング,ロングバケーションのこてつママのレビュー・感想・評価

3.8
作品レビュー半分、私個人の思い半分以上です、ご容赦下さい
老後の事なので興味の無い方はスルーでお願いします🙇

ある日おじいちゃんとおばあちゃんが
居なくなった
キャンピングカーが無くなっている

息子、娘は大騒ぎ

おじいちゃんは認知症、おばあちゃんは末期がん
おじいちゃんが敬愛するヘミングウェイの家まで旅するロードムービー

ドナルド・サザーランドがすぐお腹減らして「ハンバーガー」って呟き、ヘレン・ミレンが「またなの!」ってやり取りがあるんだけど、なんてゆうかな
親子とは違う愛情がある

お漏らししても、徘徊しても口では怒鳴っても二人にしかわからない(おばあちゃんだけか!おじいちゃんは認知症だから)沢山の歴史があり、絆がある

ほんの一瞬おじいちゃんが元に戻る時のドナルド・サザーランドの表情、特に瞳の輝きには驚いた
それ以外では虚ろで不安なのに子供の様な無邪気さもあり
自分はどこの誰で何処にいこうとしているのかわからない不安もありながら、本能のまま行動する

ヘレン・ミレンはしっかりと家庭を仕切ってきたお母さんそのもの
だからこそ、あんなになっちゃった旦那を子供達に残せない気持ちだったのだろう
「此の岸のこと」とは設定やストーリーは正反対 だけど考え着く先は同じ

私達も許されるなら自分でその時を決めたい
決めた時まで二人で旦那の趣味のドライブ行って「楽しかったね 」 でお仕舞いにしたい

母は「あんたの荷物になりたない」が
口癖だった、救急車で運ばれてから1週間で亡くなった
母の願いは叶った

父は認知症で施設で手足拘束されて1ヶ月で亡くなった

私には介護の経験が無い
娘にもさせたくない

作品中でおじいちゃんがまだ性の方が現役らしくて、それもまた奥さんにならいいが、娘やヘルパーさんに向かわないか
などと現実的に考えてしまった

ちなみに父はまだ拘束される前、100歳のおばあちゃんのオムツを夜中に外した前科あり

そんな事を看護婦さんに聞かされて、私どんな顔したのだろう

また思い出話しになってしまった
すいません🙇
こてつママ

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