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リュミエール!のロアーのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
4.5
ずっとずっとず~っと観たかった作品。
まず、リュミエール兄弟の作品が全部で1422本もあるということに驚いた。
この当時から計算された構図で撮られていたこと、空撮や日本での撮影もあったことなど、初めて知ることばかりで驚きと発見の連続だった。何をもって"ドキュメンタリー"じゃなく"映画"になるかについて、その線引きを"演出"としている解説にも激しく納得。

初めて"映画"というものを観た人たちの驚きや感動を想像したり、リュミエール兄弟がこの映像を"映画"として残そうと思ったわくわくや情熱を想像したり、この最初の一本があってこそ今日もこんなに素晴らしい映画が観られるんだなぁとしみじみ考えたり...いちいち感動しぃな人間なので、じんわりと熱くなりながらとっても興味深く観れる作品だった。

「工場の出口」は観たことがあったけど、他は初見のものばかりだったので以下、印象に残った作品についての感想を何本か...

【壁の取り壊し】
この時代からもうテネってたとは!

【捕鯨船からの風景】
船を漕ぐ人々の中で1人をぐっとアップで撮っているから、"主役"という言葉が自然と浮んでくるカメラワークだった。脇役あってこその主役。

【ペタンク】
実はペタンクのルールを知らない役者たちが適当にやってるって...ww
だからこそ、ただペタンクで遊ぶ姿の"ドキュメンタリー"や"ホームムービー"
ではなく、これが"映画"としての演技だということが際立ってる訳だけど、
この当時から演技過剰な人がいたと言うのに笑える。

【子守女と兵隊】
普通に面白い。50秒という尺の中でオチをつけてるからコントみたい。

【帽子のおじさん】
帽子のおじさんの映像が2本紹介されてたけど、帽子のおじさん多才すぎない!?「あの帽子の人だ!」って2本目でもすぐ気づいたし、人気コメディ俳優ってやつ?ww
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