秀作だった上の句。
残念な出来だった下の句。
そして、今作は、上の句をはるかに超えるほどの傑作でした。
(下の句にガッカリさせられ、期待値が下がっていたからかも)
青春映画ってありきたりなストーリーを繰り返すことが多いから、あまり好きではないです。
しかし、今作の場合、先が読めてしまうありきたり感はありましたが、それでも前に乗り出して観てしまうような、ハラハラとした良い緊張感や緊迫感がありました。
この息を飲むような感覚は、他の青春映画には絶対真似できないであろう素晴らしい要素だと感じます。
上の句では机くんが主人公でしたが、
今作は、それまで深くスポットライトが当たることがなかった太一が主人公。
あまり好きになれていなかったキャラクターだっただけに、しっかりと感情移入ができたし、好きになることができました。
周防久志や筑波秋博などの新キャラクターが何人か出てきていましたが、誰1人無駄に感じなかったし、
現キャラクターはもちろん、全員にある程度焦点が当てられているので、どのキャラクターが好きでも満足できます。
魅力的なキャラクター、ハラハラドキドキのストーリー展開、素晴らしい演技の数々、凡作が多い3部作の完結編でありながら、シリーズ最高傑作の出来。
ストーリー ★★★☆☆
キャラクター ★★★★☆
演技 ★★★★☆
映像 ★★★★☆
演出 ★★★★☆
音楽 ★★★★☆