このレビューはネタバレを含みます
「人が最も恐れているものを実体化させる」という能力によって、他キャラクターの過去の掘り下げも同時に進行できている点が巧妙。アメコミ映画は頭を使わずに観られるところが良いと思っている(ダニエル・エスピノーサ『モービウス』とかね)ので、単純なプロットと短尺には何も言うことない。若者5人に焦点が当てられているという時点で、反体制・反大人的な物語なのは予測できていたことだし。只、アニャがいなかったらこれほど満足してない(前髪重めなの可愛い)とは思う。
ショットについても印象的なのが多かった。特に、独房にいるアニャが扉を開けた時のショットは天才的。特典にあった「Dani's Nightmare」の、両側の壁から人の顔が押し寄せてくるのも良い、何故本編に入らなかったのか。