toriten45

トレイン・ミッションのtoriten45のレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.5
ヒッチコック的なハラハラを味わえるジャウマ・コレット=セラ監督の巻き込まれ型サスペンスです。“巻き込まれるリーアム・ニーソン”3部作で、『アンノウン』('11)、『フライト・ゲーム』('14)に続くラスト。どれもノンストップなハラハラで、続き物ではないのでどれから見始めても大丈夫そう。私的には3つの中でこの作品が一番楽しかったです。

会社通勤でに毎日のように使う電車だから乗り合わせるメンツも同じ顔ぶれ。ほどよくいい人がいて、ほどよくムカムカする人もいます。本作はこのシチュエーションを活かして、帰宅時の通勤電車の合間に巻き込まれてしまう事件を描いています。

駅を過ぎるごとに状況が変わるという緊張感でテンポ良くストーリーが展開していき、退屈することなくラストを迎えられました。前半は謎解きの要素が濃いめ。後半はアクション多めで飽きさせないのもいいですね。

遠くの親戚より近くの他人。事情知った乗客たちが1人の命を次々とかばい合うところが人間味があってよかったです。

リーアム・ニーソンがリストラに遭い、失意の中での帰宅から話が広がって、広がりすぎる程広がって、畳めるのかな大丈夫かな、って不安がよぎりましたが着地点もなかなかでした。ついでにエンドクレジットのデザインもカッコよい。

通勤電車で読むサスペンスもの小説みたいに、暇な時間潰すのにもってこいの一品でした。
toriten45

toriten45