お約束の難病もの、と言ってしまうのは容易いけど、その一言で片付けてしまうのがもったいないくらい、ダリンとイザベルがピュアで一生懸命で泣ける。
一生分のイベントを片っ端から数えていくのも可愛いけど、やっぱりそれって終わりを強く意識してしまうから…ねえ。かけがえのない今この一瞬を愛と幸せで満たしていくことで一生分を生きる方へ舵を切れたのが良かった。
多分イザベルがいなかったらダリンはハーバードに通ってただろうし、パパの敷いたレールの上を何の疑いもなく歩み続けて、それなりに幸せにもなったと思う。それ以上の幸せを知ることもなかったと思う。
でもそれが「ダリンの」幸せだったかどうかは、この結末からは何とも言えないよね。
愛する人の腕の中で旅立てるならこんな幸せはないけど、愛する人が腕の中で少しずつ冷たくなっていくのは辛いだろうな。