てぃだ

ダイバージェント FINALのてぃだのネタバレレビュー・内容・結末

ダイバージェント FINAL(2016年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

 もしかしたら、前作が思いがけず面白かったのは、悪役がケイト・ウィンスレットだったからかもしんない。彼女をこの手の$箱シリーズでお目にかかるのがすごく珍しかったこともあったけれど、とにかくウィンスレット、超ノリノリだったもんね。おそらく『乙女の祈り』以来?の悪役ぶりが楽しそうだったし、彼女とシャイリーン・ウッドリーのガチンコは見ているだけでとても楽しかった。新旧女優対決!みたいな感じで。






 で、ウィンスレットが消えた本作。改めてよく見るとキャストが豪華だ。ナオミ・ワッツにオクタヴィア・スペンサー、マギーQ、レイ・スティーヴンソンにジェフ・ダニエルズ、『LOST』の韓国人のおっさん(ごめん名前覚えてない)まで出ている。主演はもちろんウッドリーであり、『セッション』の少年に『ベイビードライバー』がサイコーだったベイビーくんも今回も活躍する。なのにとっても眠い。おそらく前作のストーリーをほとんど覚えていない自分の復習不足のせいもあるのだろうけれど、それよりもやっぱりウィンスレットの存在が消えたのは大きかった。そう思わずにはいられない。正直ストーリーなんかより役者(特にウッドリーとマイルズ・テラー)を見たくて本作を見に来た身としては、特にどの役者にも見せ場らしい見せ場がないのがとっても辛い。(主演のウッドリーにすらほとんど見せ場がない気がする)これまで皮肉たっぷりのねちっこいスパイスで作品を盛り上げてくれていたテラーでさえ今回は何だか冴えない(飽きただけか)。そうなるともう何だか眠気ばかり誘われることになる。本作で明らかになる世界の秘密や謎についても、既視感しかないし、壁を上る装置もなんだか「あれれー?進○○巨人?」みたいだし、アクションも基本は銃をぶっぱなすのみ(ドローンはちょっと面白い)でもはやどうにでもなれ。という感じ。とりあえずシリーズの呪縛からようやっと解放された若手3人の今後のハリウッドでの活躍を大いに期待したいと思う。
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