Jホラーの金字塔。
呪いのVHSでブラウン管に映った井戸からお化けが出てくるなんて、途方もないアイデアだよなぁ…。天才すぎる。該当シーンのインパクトが本当に凄まじい。何年経っても色褪せない、Jホラーが誇るエポックメイキングなスーパーカット。
で、そのシーンが原作には影も形もないってのがスゴい。大胆すぎる改変。なんなら貞子の容姿すら、原作では美人と語られてるのに映画ではあの強烈お化けビジュアルだからな。改変大成功ですよね。原作通り映画化してたとしたら、視覚的には多分そんなに怖くはなかっただろうから。
あと呪いのビデオの内容も凄いよなぁ。あのスクラップブックみたいな映像の連続でしっかり「見たら死ぬ」という説得力のある不気味さを演出してくるのが凄い。
今となってはホラーのアイコンを逆手に取ってパチンコになったり始球式出たりYouTubeやったりとおふざけばっかやってる貞子も、今作では普通に恐ろしいお化け。
主人公たちが終盤まで必死こいてやってたことがずっとなんの意味もない徒労だった理由が「ルールに無関係な行動だから」ってだけなのが面白い。
供養とか真心とかそんなんは関係ない。ビデオのルールを守らなかった奴は死ぬ。ただそれだけ。ルールに従う以外ひとつとして助かる道はない。逆に言えばルールを守れば一応助かる。潔い。
「ルールを守る」というのは社会の鉄則で、それは生者も死者も同じだと僕は思ってます。人を呪い殺すにしたって、ルールの範疇を超えたことをされると白けちゃう。
貞子はホラー映画のメインヴィランにしてはルールに則った行動をしてて好感持てる。お化けの振る舞いが理不尽すぎると怖いより憤りが勝つからね。
オイ、聞いてるか?伽耶子…
この作品のポスターというかジャケットというかの中心に写ってる顔、怖すぎねぇか?誰なのこの人。ちなみにパチンコだとこの人の口がパクパク動きます。
「きっと来る」でおなじみの主題歌「feels like heaven」は、ボーカルありの曲という括りの中では恐らくホラー映画史上最も有名な曲だと思う。改めて原曲を聞いてみると結構ポップで驚かされる。
元々好きだったけど、パチンコで連チャンしてる時にずっと流れてたからその日を境にさらに好きになりました。完全に余談だけど、僕はリングのパチンコで一撃50,000発出したことがあります。凄いでしょ。その日以降万発程度では満足できなくなりました。