みやび

検察側の罪人のみやびのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.3
偏見はあると思うが、私は最上の考えを尊重したいと思ってしまった。
性犯罪、ましてや強姦致死罪を犯した松倉を絶対に許せない。それが時効で過ぎた罪だとしても。

とある老夫婦の殺人事件の犯人を追い求める過程で、正義は何かを考えさせられる。
沖野派はもちろん多数いるだろう。間違ったことは間違ってると声をあげて戦い、冤罪は許さない。素晴らしい検察だと思う。
しかし、自分の幼馴染を性犯罪で殺された最上の心の傷は大きい。憎んで、殺したくて、頭がどうにかなりそうなほど死ねばいいと強く呪って、ようやく見つけ出した松倉を目の前にしたら?時効が過ぎているとはいえ、法で裁けないのであれば自分で裁いてやろうと思わないだろうか?
最上だって罪のない人を殺したわけじゃない。老夫婦2人を惨殺して反省の色もない真犯人を殺したって誰が悲しむだろうか?
殺したい。殺したくてたまらない。もし、身近な人が性犯罪で殺されたとしたら、私は最上のように絶対に許さない。自分のこの手で、罰を与えたい。簡単に殺すなんて許さない。

…こう思ったらきっとダメなんだろうな。反省。
胸糞悪いなぁ。でも、綺麗さっぱり終わらせられる終わり方でなくて良かった。

二宮さん演じる沖野が松倉に爆ギレして迫るシーンは、観てるこちらも息をするのを忘れて真剣に観入ってしまった。やっぱりにのは演技上手いなぁ。

所々に入る滑稽なBGM、これ内容と合ってますか?アンバランスすぎて現実に引き戻されてしまった。あと何度も出てくる謎の踊り子たちのシーンは何を表している?わかる人いたら教えてください。
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