たむ

検察側の罪人のたむのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.8
ここ数年の実写日本映画では、頭ひとつ高い映画です。
理由は映画史的な引用もちゃんとあり、サスペンスとしても、映画らしいサスペンスとなっていることです。
オープニングのタイトルは、ヒッチコック監督『北北西に進路を取れ』を彷彿とさせ、「全ての罪を洗い流す雨」は『タクシードライバー』、過去の犯罪が浮かび上がりしかも川は『ミスティック・リバー』、そして舞台の蒲田は『砂の器』…。
犯人の暴露よりも、二人の検事の正義をめぐる葛藤が社会派のサスペンスとして描かれます。
こういう展開が先にあげた映画が引用される理由でしょう。
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