まずは、酒向芳の怪演に触れておきたい。
あまり、触れているレビューを見かけないが、やはりこの人の怪演は評価されるべきだと思った。
そして、キムタクと二宮の演技対決。
キムタクにしろ、二宮にしろ、声張り上げるところはビクッとするほど圧巻の演技だった。
だから、演技が巧いと言われる2人の共演は、やはり興味深かった。
絶対王者キムタクに対峙しようとするが翻弄されてしまう二宮という構図は、実際のジャニーズの内幕もそうなんじゃないかと勘ぐりたくなるくらい。
吉高由里子も、落ち着いた役で、寧ろこういう役が似合う気がした。
肝心の作品の方は、見応えあって面白かったが、あっ、ここで終わるんだっていう感じだったが、二宮が最後に絶叫するエモいシーンは完全に蛇足。寧ろ、キムタクが口封じのために、二宮に銃口を向けるが躊躇するぐらいで終わって欲しかった。
老人がわざとブレーキとアクセル踏み間違えるとか、昨今の現実問題も色々と仕組まれているんじゃないかと思えてしまい、少し嫌な気分にもなる。
現実に、普段どす黒い世界に生きる人々、いつもご苦労さんです。
とか言えない。
自分は関わりたくないな、と見終わってふと思う。
