レッドアップル

ミスター・ガラスのレッドアップルのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

個人の信じた物語が世界を覆い尽くすセカイ系的価値観。膨らみすぎた自我が社会を牛耳る奴らに取って代わる。でも結局ヒーロー対ヴィランの図式だから、社会の本質はあまり変わらないだろう。同じことを繰り返す。
イライジャの信じるような「ストーリーテリング」は、人類には毒でしかない。だから、ヒーローもヴィランも要らない。ただケヴィンを抱きしめるしかない。
イライジャのパラノイアックな信念が果たされる光景よりも、ケヴィンが照明を掴み取った瞬間に泣く。