藍住

ミスター・ガラスの藍住のネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

どんな君でも、君は君だ。
誰がなんと言おうと、それは君という存在が全てで、それが答えだから。
だから、何かに怯えることも、誰かから隠れる必要も無い。
堂々と、君であることを証明しろ。

『アンブレイカブル』から始まり、『スプリット』、そして今作の『ミスター・ガラス』。
三部作の完結編はどんなものになるかと思えば、まさかこんな結末になるとは!
全てのことが収束していく展開には相変わらずぞわぞわしたし、過去作品の繋がり方も、未来へのバトンの渡し方も、全てが完璧だった。
今作では特に、全ての人間に対して肯定してくれた映画のように思えた。
こんなヒーロー映画の撮り方があるんだな……!!
ヒーロー映画が溢れかえるこの世界で、こんな映画を作ってくれたシャマラン監督、有難う。

ひとつだけ言うとしたら、ダンの最期はあれで良かったのか……!!
『アンブレイカブル』が実はめちゃくちゃ好きだった自分としては、溺死させられるヒーローの姿は辛すぎて、受け入れるまで時間がかかりそうだ。
ジョセフはやっと自分の父親がヒーローであったことを世界に知ってもらえたから、それで良かったのかな〜と思いつつも、でもそれはダンが組織によって溺死されたことは知らないからこそ成り立つわけで、あんな死に方はあんまりじゃないか……とどう考えても辛くなるばかりであった。
藍住

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