XmasStory

今夜、ロマンス劇場でのXmasStoryのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.0
今でもふと思うことはあります。スクリーンから飛び出てこないかなと。そんな幻想をカタチにしてくれた本作。一緒にいても触れられない何もしてやれないと言うわがまま姫とそれでも構わないと言うわがまま映画青年。スクリーンと現実が結ぶ愛には確かに永遠が在りました。

序盤のモノクロ綾瀬はるか姫がうっとりするくらい美しくてずっとこのままで良かったけれど色が染まってもヘップバーンを彷彿させるクラシカルで品のあるファッションがとても良くエンドロールはもう彼女の写真集と化していて隅々まで堪能出来ましたね。えーと、胸もとも色っぽい。高飛車な役柄も今回ぴったりはまってたと思う。

かき氷、窓ごしのロマンチックなキス、あごをあげる仕草、間接的な手の繋ぎ、祝福、薔薇にだけある色それから…タイタニックやディズニーぽさも?随所に色んな映画が過るのも悪くなし。無限と有限ふたりの決断はSF映画みたい。館主柄本明&爆発して人生変わる北村一輝も安心。あまり映画には恵まれてない印象がある主演綾瀬はるかちゃんの代表作のひとつになったと思います。

では最後に。映画は儚い。忘れられてく映画たち誰かの記憶に残る映画なんてほんの一握り。ここに僕は心打たれます。数多の映画の全てを記憶に留めておくのは難しいけどせめて自分に残る映画くらいは…見つけることが出来たことを大切に。ありがとう、て言いたくなります。ロマンス劇場には映画愛たっぷりです。
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