O次郎

マッド・ダディのO次郎のネタバレレビュー・内容・結末

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

またまた観ちゃった、ニコラス=ケイジ主演のトホホ作。

中盤から全米で親が子を殺す謎の現象が続発し、主演のニコラス=ケイジの一家もその渦中に巻き込まれる。
あえてのことだとは思うが、その奇病(?)の原因が最後まで示されない。
それはそれで見せ方として有りだとは思うが、それであれば症状が出る直前の感染者のすぐ近くにあるモニターの砂嵐映像とノイズの演出は要らなかったように思う。
正直、それでかなり安っぽく見えてしまった。

子を殺そうと狂う親も、子に対する殺意以外は正常なのか、はたまた完全に理性を失っているのかの描き方も曖昧で消化不良感。
ただ、狂う親を見てかつての優しかった両親を思い出す、というようないかにもな造りにせず、症状に任せて両親が、家庭を持って養う重責と失望への嘆きを力の限りブチまける様は、見る人が見れば爽快であろう。
ニコラス=ケイジの若き日の思い出として映る、美女のオッパイに顔を埋めながらのスポーツカーでの爆走はなんとも滑稽。

正味90分足らずで胃もたれする前に終わるので、古式ゆかしいコメディ色たっぷりのスプラッター作品探してる方に勧めたい。
O次郎

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