寝☆太郎

死霊のえじき -ブラッドライン-の寝☆太郎のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

『Day of the Dead』のリメイクは知る限りでは2度目。最初のリメイクはB級ながらもなかなか面白かったと記憶してるけど、今回はどうだろう。

オリジナル版では、知性を持ったゾンビ、そしてそれを面倒見る博士との不思議な信頼関係というか友情というか、いわゆるゾンビとの斬新な関係性の持ち方が魅力的だったはず。
ところが今作では、博士を女性、知性ゾンビを男性とし、知性を持つゾンビを博士が面倒を見るという点では設定を引き継いでいるものの、知性ゾンビがまだ人間だった時代に博士がストーキングされ、またレイプされかけた過去があるという辛い設定。要するに博士は知性ゾンビを憎んでいるという状況。
これはちょっと、オリジナルの一番大事な部分を根本からごっそり抜き取ってしまってしまったようなものでしょ。
加えてこの女博士は超絶自己中女で、自分のワガママで人死が出ているのに悪びれる様子もなく、見てると本当に腹が立ってくる。
まあ、出てくる人間はほとんどがバカばっかりで、個人的な映画登場人物のバカ度数ランキングでは『ジュラシック・パーク』を超えて見事1位を獲得。

まあ脚本とか人間的な設定はとりあえずクソ・オブ・クソだけど、ゾンビメイクやスプラッター描写はなかなか激しくて見所あり。知性ゾンビはボブにそっくりだったし。ビジュアル的には楽しめたかな。