このレビューはネタバレを含みます
なかなか考えさせられるドキュメンタリー映画でしたよ。
前作から10年経つも、アル・ゴア米国副大統領は、地球温暖化がもたらす危機に警鐘を鳴らし続ける。
気温上昇のため崩壊するグリーンランドの氷河。
その溶けた水がもたらすフォロリダの大水害。
水没する危機にあるキリバスの国民移住計画。
ワールドトレードセンターを襲った水害。
フィリピンに甚大な被害をもたらしたスーパー台風。
中国、ベトナム、タイの干ばつ被害。
科学者の警告にも関わらず、温暖化による影響の真実から人々の目を逸らそうとする機関の存在。
ゴア氏は、自らの活動から見てきた真実の姿を余すことなく伝える。
そして、「気候変動の影響は、最も貧しい者たちが被る」と指摘する。
経済発展をしている途上国のエネルギー問題にも対処して、パリ協定の締結に取り組むゴア氏の本気度に感銘を受けました。
政治家とはかくあるべき。
その努力を水の泡に帰させた現大統領の政策転換…
なんと愚かなことか。
途上国のチリが再生エネルギーの先進的取り組みを行なっているのに…