しそ

さらば青春の光のしそのネタバレレビュー・内容・結末

さらば青春の光(1979年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

海外でもバイクを盗んで走り出す

どんな場所でも、いつの時代でも、思春期は同じ、人間なんだなと思わされる映画だった。
何をやってもうまくいかないし、世界で自分だけが置いてかれてるような気持ちになる、そんなやり切れさなを周りにぶつけて迷惑かけて、でも心は満ち足りない。それが見事に表現されていた。それなのに、見ていて心がスカッとするのは、心の機微を音楽、そして風景で綺麗に描いているからだろう。
少年たちが街を荒らす行為は酷いものなのにどこかみみっちくて、笑えるところも多くあった。スクーターで1人花壇を踏み荒す姿には思わず声を出して笑ってしまった。
本気のジミー、遊びのステフ、最初からフリがあったにもかかわらず、いざあそこまで早く乗り換えられてしまうと、男の自分からは見ていて辛さがかなり伝わってきた。恋愛は難しいんだな()
ともあれ、モッズとして群れている集団は、時に無慈悲だが仲間思いで良いなと感じた。同時に日本のヤンキーにも通ずるところが大きくある。なんならかなり似てる。
やっぱり人間って変わらないんだと思う。
しそ

しそ