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さらば青春の光のsaeのレビュー・感想・評価

さらば青春の光(1979年製作の映画)
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主人公がいちばんモッズファッション似合ってたよ…。


邦題を"さらば青春の光"って訳してくれた方のおかげで、彼にとっての青春とのキリの付け方の深さや潔さ、彼の人生における青春が何を示すのか、考察が広がって残る感じがまたいいよね。天才だと思う。


「良い出来事」と「悪い出来事」が混ざり合っているのが日常だと思うけれど、彼の場合はそれが全く別のタイミングでそれぞれあらわれた。しかも、「悪い出来事」が「良い出来事」を帳消しにしてしまうような彼の誇りを傷つけるものだったために青春に見切りをつける。そんな話で、すべてはタイミングなのか巡り合わせなのか1人の男の人生がただ描かれているだけだけれど一種の生き方としてカッコいいと思う。


たくさんの人がいてたくさんの登場人物が出てきてたからこそ、孤独に気がついたときのひとりが強く表現されていた気がする。そしてヒトは裏切るが、モノは裏切らない。から自分から捨てた。ラストシーンの描き方も天才的だと思う。
さらばエースのスクーター。さらば青春の象徴。
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