のだろうか

さらば青春の光ののだろうかのレビュー・感想・評価

さらば青春の光(1979年製作の映画)
4.3
なんだか馬鹿らしくて、どうでもいいよって放って投げたくて、でも大人や政府がそうしたから生まれたのがフーリガンでモッズなのかなあなどと考える。下らないって切り捨てたらそこで私も終わってしまいそうななにか。

モッズがロッカーズ嫌いなのはアメリカ資本の象徴的だから?お互いに構うこたあねえじゃないか、イギリス人の縄張り意識、プライドの高さ、このちょっとしたことだけでアイデンティティを保とうとするのはしかし争いを避ける日本人のそれも同じようなものかな。
お洋服が可愛くて仕方がない!古着屋に入るとアメリカ的なものばかり、家族の影響もあり必然的に買うものもアメリカに寄ってしまうのだけれど、矢沢あいの漫画で育ち、中学生の頃にクラッときたのはUKロック、バイブルはtrainspotting。fred perryのポロやモッズコートは本当に細身の男の子を美しく見せるためのものに思える。絶対に私の体型には合わない、と思いながらも買う決意を固める。長袖のポロかわいい… あまりジーンズのイメージが無かったけれど細身なら履くんですね levi'sこそアメリカ資本、ロッカーズの印象。濡らしてぴったりとさせるのは初めて知って笑いました。スーツもセットアップではなく上下色違いだったり、それこそ中にポロシャツのボタンをきっちりとめて着込むスタイル。終始かわいい。
スティングの全身ギンギラギンのスタイリングにブロンド、目立つ。ブレードランナーくさい。服は好みではないけれどそりゃあスティングなら格好良く見えるよな。お坊ちゃんなのか苦労して稼いだお金をそうと見えぬように払うのか。エースが車に乗せられたときのジミーの内心喜んでるさまが半分恐ろしかった。JOKERとおなじだ、的外れな逆恨みじゃあないか。
RIOT。sonic youthか、the hate u giveか、JOKERか、do the right thingか、そしてquadropheniaか。高揚と罪悪感、悲壮感。熱い中にずっと冷え続ける言葉の不思議な温度感。