ラブリーサマーちゃん

さらば青春の光のラブリーサマーちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

さらば青春の光(1979年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに見たら、感想が全然違ってびっくりした
初めて見たときの私と今の私は違うんだな、自分が心底敬愛できる文化を見つけたからこの映画の感想も変わったんだと思う

自分が自分であることは、"モッズであること"だった
そのモッズから同胞は卒業していく。"あの時はヤンチャしてバイクも乗り回してさー"なんて青春の思い出化していく。主人公は卒業できない。したくもない。モッズは卒業するようなものだとも、青春のエッセンスとも思ってなかった。
Punk is attitude, not styleみたいに。
お前らにとってモッズってその程度だったのか?全然好きじゃなかったのかよ 落胆する コミュニティからも取り残されていく
こういうのって私たちの物凄い身近にあるもの。その対象がモッズじゃなくても。

それを経た主人公はどうするのか?
→モッズの象徴であるバイクで1人で爆走(昔は大勢で走っていた)。崖からぶっ飛ぶ。これはバイクとの心中。ぶっ壊れるバイク。そして歩く。歩くシーンが、映画の始まりのシーン。また始まる。
最後の1人になってもずっと、モッズとして生きていく。かっこ良すぎるでしょ!

青春は終わらない。だから「さらば青春」じゃない。そこからキラキラの光がなくなっただけ。こんにちは青春の闇(ダークサイド)……
文化を愛してそれから抜け出せない一直線なホンマもんの心、モッズ愛がピュアで心打たれた