ローマ史を学んでたら本作を知り、初鑑賞
DVD3枚 45分×6章
非常に長いが見応え充分
ローマ元首政時代
暴君ネロで有名な60年代の物語
皇帝や貴族の退廃ぶりや
マイノリティのキリスト教や来世信仰
奴隷等の階級社会や当時の世界観
更に、ネロの芸術趣味や親族殺し
暴君と言われる所以等が描かれている
ネロ、ポッバエア(ネロ2番目の皇后)
上流貴族、奴隷、他国の人質、キリスト教信者
ペテロとパウロ(キリスト教指導者)
キリスト教に改心する貴族や無産市民
本当にネロが暴君だったのか?
近年、新しい情報で見直されているけど
本作では、完全に無能な暴君で描かれる
そして、キリスト教の偉大さと"愛"の物語
1.2章は大変丁寧に描かれるが
後半、一気に物語をたたんでくる!
編集なのか?
過程が省略されすぎ…
ペテロ、パウロの処刑は描かれず
先に、ネロは亡くなる
時系列違くない?と思うし
暴君と言われる所以では?と…
印象的なのは、
ヒロインの女優さんがとても綺麗!!
また、作中の会話が興味深い
ペテロが目から鱗が落ちましたねと
主人公に洗礼をする
目から鱗 の語源はパウロじゃね?と思うけど
そんな使い方もありか…とニヤリ
主人公がペテロに問う
ギリシアは知恵と美を
ローマは力を
あなた達は?
愛…
以前聞いたユダヤ人ジョークを思い出し
完全な蛇足で、本作に関係ないメモ
天国で人類史上、偉人として知られる
5人のユダヤ人が議論を交わしたという
テーマは
人間の行動の本質とは何か?
(要は、人生で一番大切なもの)
モーゼは
「人間が人間である為の要素
それは理性、頭脳である」と言った
次にキリストが
ハートを指しながら優しく説いた
「いや、それは愛です」
それに対し「とんでもない」とマルクスは
「全ては胃袋、経済が決める」と言う
すると「もっと本音を言えよ」とフロイトが
「結局は性、セックスだよ」と言う
そして、舌をペロッと出しながら
アインシュタインが
「いやいや、皆さん
全てのことは相対的なのです」と言う