ジャック・ドゥミの監督デビュー作。
「白夜」を思わせる残酷な恋の話。
初恋の男との息子を育てるシングルマザーのダンサーのローラが、失業して危ない運び屋の仕事を得た昔馴染みの男と再会して愛を告げられるんだけど、初恋の彼が忘れられずに断っちゃうのね。
これと並行して描かれる水兵のフランキーと少女のエピソードが絡んできて、ローラの本名と同じセシルって名前なのが面白い。
冒頭で高級車が走り抜けてくのがラストで回収されるのがベートーヴェン7番第二楽章で始まり終わる円環構造になってたね。
アヌーク・エーメは「男と女」で惚れたなー。「火の接吻」「モンパルナスの灯」、あとフェリーニ作品で観たね。
本作ではケバい化粧とマリリン・モンローみたいな甘えた喋り方が印象的。