クリストフォルー

蜷川幸雄シアター「間違いの喜劇」のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

4.3
先にオンエアーされた「ヴェローナの二紳士」も愉しめたが、本作は、大阪での上演(2006年)を運よく観られた。とはいえ、当時は、文字通り呆気にとられてしまった。しかし、10年後に映画館で再見すると、最後に泣けてしまったのだから、舞台が繰り返し観られるのはありがたいことだ。
舞台鑑賞時は、小栗旬もだが、吉田鋼太郎にも馴染みがなく、“オールメール”とは、男性版宝塚だなと納得した。
妻役の内田滋の達者な演技にも笑わされたが、妹役の月川悠貴の声の艶やかさと振る舞いのたおやかさには、「ベルばら」初期のアントワネット役の上原まりさんを思い出してしまった。
今度の「ジョン王」、チケットがなぁ~…。

この舞台で“金細工師アンジェロ”を演じたのは、文学座のベテラン俳優たかお鷹氏。『鎌倉殿』でも、岡崎義実役で小栗旬と共演してたのですね。
16年なんて瞬く間。「燃えよ剣」にも出てたし、まだまだ活躍してほしいよ。
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