【ジャケ裏のあらすじ】(吹替なし)
1943年、ナチスドイツの支配下にあるフランスでは、ユダヤ人の子供たちは親と別れて、支援施設に託されていた。ファニーもここクルーズの施設で生活していたのだが、誰かが密告したせいで、施設は閉鎖されることになり、ファニーたちは一路イタリアが占領するムジェーヴを目指す。気丈なファニーも不安に駆られていたが、ムジェーヴの施設で料理番を務める陽気な青年エリー(ヴィクトール・ムートレ)と仲良くなり、忘れていた笑顔を取り戻す。そんな中、イタリアのムッソリーニが逮捕されたというニュースが入る。責任者のマダム・フォーマン(セシル・ドゥ・フランス)は、代わりにドイツ軍に占領されるといち早く察知し、子供たちをスイスへ逃がそうと決意する。ファニーと妹たちを含む9人の子供たちの国境を越える運命の旅が始まる。果たして子供たちは再び両親と会うことができるのかーー?
【感想】
実話ベースで、しかも原作者が主人公なので、脚色されている部分が多いような感じがします。実話ベースの創作だと考えた方が良いかも。
物語としてはディアヌのエピソードが良かったです。実の姉妹じゃないのにめっちゃ懐いてる妹が可愛い。
マダム・フォーマンが厳しいんだけど、子どもたちの事を一番に想っているのが伝わってきました。厳しいから子どもたちには好かれないし損な役回りだなとも。でも実はマダム・フォーマンは架空の人物なのだそうです。命懸けで自分たちを守ってくれた大人から着想を得たとか。
残虐描写がほとんどないので、子どもでも観れるのが良いところですかね。逆にいうと多くの犠牲があって彼女らだけは奇跡的に助かったという感じはしないかも知れません。