Yuya

生きる街のYuyaのレビュー・感想・評価

生きる街(2018年製作の映画)
4.6
津波 そして時間という 無慈悲な流れの中で
人が 街が 生きて 在り続ける その険しさ
時に過去に目を背け 時に自分に言い訳をして
傷跡や困難から逃げたとしても やはり今や未来は変える事など できはしないだろう
厳格な母の 決して手助けはせずに 息子の背中を押す 正しい愛情が素晴らしい
つーか この息子のダメっぷりが超リアル
キャバ嬢にボロカス言われても ウジウジ自己弁護してさ
母や このキャバ嬢の厳しさを 愛情や優しさと理解できてないまま 己を信じてしまってるとこがヤバい…

どんな大切なものも いつか必ず失われるし
人生にはどうにも諦めなければならない事があまりに多い
過去を忘れない事と 過去にケジメをつける事を
『 ≒ (ニアリーイコール)』として定義してるところに 人生の厳しさと美しさを覚えると同時に この作品の深さを感じる

語学ではなく “心意気”と“生き様”で 誰とでも繋がってしまう 夏木マリの女将さん像が なんとまぁ気高いんだか…
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