生きる街の作品情報・感想・評価

生きる街2018年製作の映画)

上映日:2018年03月03日

製作国:

上映時間:124分

3.6

あらすじ

自らが生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。夫はあの日から帰ってこない。千恵子は避難所生活を経て別荘を借り受けた民泊の営業に乗り出すが、家族の心はすれ違い始めていた。被災のトラウマから子供を持つことを恐れる娘の香苗と、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子の哲也。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでい…

自らが生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。夫はあの日から帰ってこない。千恵子は避難所生活を経て別荘を借り受けた民泊の営業に乗り出すが、家族の心はすれ違い始めていた。被災のトラウマから子供を持つことを恐れる娘の香苗と、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子の哲也。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでいたドヒョン(イ・ジョンヒョン)が韓国からやって来る。ドヒョンが語った知られざる夫の姿――。そして、止まっていた家族の歯車がゆっくりと動き出すのだった。

「生きる街」に投稿された感想・評価

TanakaAi

TanakaAiの感想・評価

3.5
映画としてはつっこみどころはけっこうある。
けれどもそれよりも考えさせられるものがある。
どう生きるのか、どこで生きるのか、何を糧にするのか、起きたことに対して気持ちや行動をどう処理するのか。

そして何より同じ日本で起こったこと。
その後の今をどう思うのか。

ずっと訪れたいとは思っていたけれど、この夏東北に行ってこようと思う。
私の好きなことは映画を見ること。日本映画「生きる街」感動....
柊

柊の感想・評価

3.0
テーマとしても批判するべき所はないし、世の中が過去の事として忘れ去ろうとしているのなら作る意味はあると思う。きっと佐藤家のような事態はたくさんあって、それこそ被災者一人ひとりに語るべき物語があるんだと思う。復興も一向に進まなく、元の生活に戻れていない人達の方が圧倒的に多いのであろうと推察する。災害は忘れた頃にやって来る。過去を教訓にする事は大事な事だ。
さて、では映画としてどうか?と言われたら、若い世代を演じた人々が下手すぎた。佐津川愛美ってこんなに下手だったっけ?吉沢悠が普通に上手いから余計目立つ。佐津川愛美の前半と後半の変化がただただ唐突過ぎて…他の若手は論外な感じ。
あと音声全てが耳障りで録音の問題なのか?何なのかわからないけど凄くイライラさせる音だった。セリフが全てうるさい音にしか聞こえない。何故なんだろう?
仲間由紀恵のラジオの声は納得。でも斎藤工は何の為に出てるの?

都会の人の別荘だと言う民泊の家だけど、窓みたいな玄関で、北国の作りとしては違和感があったかな。セットじゃなくロケだと思うので、そこんとこはどうなんだろう?
gachadama

gachadamaの感想・評価

3.7
家族の話だった。その場所で共に生きる…。だから生きる街なのかな。

舞台挨拶つき鑑賞。

原日出子さんの佇まいが、なんかしっくりきてイイなと。

全編で登場人物に笑顔が多すぎる気がしたのは気のせいかな。
記録遅くなったけど(*_*)
イ・ジョンヒョン目的で見に行ったけど
今の石巻の景色とか人たちを見て
震災があった当時を思い出した。
映画などを通してでしか
現地の思いを聞けてないけど、
少しでも知れて良かった。

イ・ジョンヒョンはわざとであろう
カタコトな日本語で終始ニヤニヤしながら見てた(笑)
この映画で作った『ひかりのまちで』は
出だしがめちゃくちゃ良いから
最初から流してほしかったなぁ…
俳優もしてるからやっぱり演技も良いよね。
また日本の映画出てほしいな☆彡
「被災地」の物語ではなく、家族の物語として作られていて、家族や故郷のことを想う映画として、じんわりしました。夏木マリさん演じる千恵子さんみたいな知り合いが実際に石巻にいるけど、きっと、たくさんの千恵子さんが全国にいるんだろうなぁと思いました。
猫

猫の感想・評価

3.6
震災後の東北
石巻の、ある家族に焦点をあてて描かれている。
日々の生活の中ではつい忘れがちなのだけれど、復興はまだまだ終わっていない。
忘れてはいけないんだよ、という事を思い出させてもらった。

夏木マリさんの独りのシーンがとても印象的。
「ケッパレ」は自分に向けても、の言葉なのだ。
街の復興と、心の復興には時差があり
心の復興にも個体差がある。
乗り越えるのにかかる時間と乗り越え方は人それぞれ。
それは人生のあらゆる出来事に対しても同じだろう。
失う事の怖さは、恋愛でも同じだし。
他人にできるのは、ただ見守る事だけなのかもしれない。

亡くなった人を思う気持ち・家族との繋がり。観たばかりの『リメンバー・ミー』が重なった。
韓国人の友人の存在と逸話が、爽やかだった。
そう。
人は人でしか
癒されないのかもしれない。
何度も何度も、流されていった自宅の跡地を訪ねるシーンが
心に刺さった。涙

 2018.3.25 名演小劇場にて観賞
あーる

あーるの感想・評価

3.8
2011年3月11日の東日本大震災によって、被害を受けた街とそこで生活している人たちの物語。それぞれのトラウマやすれ違い、心の穴が描かれています。ドキュメンタリーとは違うけれど、これもひとつの真実なんだと知ることができます。僅かな一歩を踏み出しながら、今もこれからも生きていくということを教えてくれています。

風景の構図が、いい意味での素朴でシンプルな音楽と波の音、からの最後エンディングにかけての音楽がとてもマッチしていて素直に入り込めました。

私事ですが、東北で生まれ育ったので“ケッパレ”という言葉の思いが身に沁みます。鹿の象徴に涙が止まらず…食卓のシーンもしかり…。帰宅後、田舎でひとり暮らしをしている母と話しをしたくなり、電話しました。

上映後に、榊監督と秋山プロデューサーによる舞台挨拶があり、ステキな映画をありがとうと言いたくなりました。
夏木マリ久しぶりの主演。
それぞれが負った心の傷から、立ち直っていく。映画を見てどんだけ想像できても、実際に震災を体験した人のそれには到底追いつけないんだろうなとも感じたり。
映画の1シーンで自分が開発に携わった製品が出てきて感動した。
東日本大震災から7年、人によって「もう」か、いや「未だ」なのかと捉え方は様々だと思う。
この作品では大震災で人生が一変してしまった或る家族を取り上げ、一家の母である佐藤千恵子を中心にして2人の子供たち、そして彼女らの関係者を含めた群像劇で、未だ傷癒えぬ被災地や被災者の今を浮き彫りにしていく。
この作品では宮城県石巻市が主な舞台となっているが、津波が黒い濁流となって街を呑み込んでいくニュース映像を鮮明に覚えている私には、そんなことがあったのが嘘のように思える程、映画に登場する海は陽光に輝いていて美しい。
千恵子は産まれ育ったこの海沿いの街で、「あの日」から帰ってこない夫をあ諦め切れずに待っている。
その母の許を離れた2人の子供たち、佳苗と哲也は被災のトラウマに囚われ続けていて、人生に対して新たな一歩を踏む出せずにいる。
今ではバラバラになっている一家だが、かつて同じ街に住んでいて、帰らぬ父と関係のある人物の登場で大きな変化が訪れる。
この作品を観ていると、「血につながるふるさと 心につながるふるさと 言葉につながるふるさと」という島崎藤村の言葉を思い出す。
たとえ被災しても、そこで産まれ育った人にとっては故郷はいつまでも心の拠り所であるということ、7年経っても未だ被災地も被災者の傷も癒えていないということを、改めて東日本大震災の記憶と共に胸に刻んだ。
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