文鳥

リバー・オブ・グラスの文鳥のレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
3.4
現実逃避に逃避行を決行する男女の話。マイアミに住む30歳の主婦・コージーは隣人の男・リーと共に夜中にプールに潜り込む。銃を拾っていたリーは誤って暗闇の中、その銃口を人に向けてしまい、発報してしまう。人を殺したと思い込む二人から物語は動き始める。本当はその人物が生きていることに途中で知らされるのだが、時はすでに遅しというほどの状態にもなっていない。犯罪的な行為を後ろ盾にどこかに逃げられると思っていたコージーはラスト、空想を語り続けるリーに向かって本当に発砲してしまう。車から落ちた男。その青いセダンの車は高速の渋滞の中を走っていく。
コージーの緩やかな絶望と諦めに心地よさを感じる。破滅的な映画だなと思った。
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